こんにちは!
ゆかです。 この記事ではプラスチックが地球に及ぼす影響を説明していきます!
20世紀最大の発明とも言われているプラスチック。
軽くて丈夫で加工しやすいという特性で世界中で普及しました。
今、SDGsやエシカルなどの言葉が注目され、問題視されています。
具体的に何が悪いのか解説したいと思います。
プラスチックって何?
プラスチックの寿命は数百年や永遠とも言われます。
プラスチックはビリヤードの球として実用化されたのが最初と言われています。
当時、ビリヤードの球は象牙から出来ていました。
毎年少なくとも45万3000Kgもの象牙が消費されるなか、象の絶滅を心配し、発明されたのが最初の工業用プラスチック「セルロイド」でした。
プラスチックと気候変動
現在の異常気象は気中の温室効果ガス濃度の高まりに伴って、
地球の平均気温が上昇することで発生頻度が高まったとされています。
つまり人間活動による温室効果ガスの排出が影響しているということです。
プラスチックを製造するにも処分するにも化石燃料を大量に使用します。
プラスチックが燃やされると、温室効果ガスと有害物質が発生します。
プラスチックが原因の温室効果ガス排出量は、このままだと
2050年には約15倍の量になるそうです。
日本の現状
日本ではゴミの分別などが細かく、リサイクルシステムが整っている印象です。
そして日本のリサイクル率は86%と発表されています。
(ちなみに残りの14%は単純焼却と埋立)
実態は私たちが思っている”リサイクル“とは少し異なっています。
おそらく私たちが想像する「リサイクル」のイメージは、
ペットボトルごみが新しいペットボトルに生まれ変わるとか、
モノからモノへと生まれ変わるもの。このタイプのリサイクルは、
全体の8%ほどしか行われていません。
日本の”サイクル“で主に行われているのは、”ごみ発電“です。
ペットボトルを燃やして、その熱をエネルギーに変える方法です。
86%のうち58%はこの”熱回収“です。
先述したように、プラスチックを燃やすと温室効果ガスなどが排出され地球温暖化に繋がります。
次に多いリサイクル方法は、海外輸出です。
86%のうち15%は中国を中心とした東南アジアに輸出されてからリサイクルされていました。
しかし、近年中国政府がごみ輸入を完全に禁止したので、輸出分も行き場をなくしている状態。
ちなみに、輸出先でのリサイクルにもまた問題が…
容器や包装などのプラごみは、分別はしていても、お菓子が中についていたり、
ペットボトルの中身が少し残っていたりします。
そうした汚れたものは、洗浄にコストがかかるためリサイクルにまわせない場合が多いのです。
ただでさえ途上国はごみのリサイクルシステムがちゃんとできていないので、
使えないと思ったものはそのまま海へ捨ててしまう。
プラごみの海への流出量は中国1位、インドネシア2位とされていますが、
そのプラごみの中には日本がその国に輸出したものが大量に含まれているということ。
日本のプラスチックごみが、わざわざアジアの途上国で海へ流されているだけなんです。
つまり、日本が行っている”リサイクル“はなんの問題解決にもなっていないのです。
東南アジアの海を汚している原因は、現地の人たちではなく日本を含む先進国が大きな原因とも言えるでしょう。
身体に及ぼす影響
食品をプラスチック容器に入れるときなど、熱や酸、摩擦な後によって添加剤が溶け出します。
そうして身体に入る添加剤が人体へ悪影響を及ぼします。
特にポリエチレンやポリ塩化ビニルに使われるフタル酸エステルや
BPAは内分泌を撹乱する物質とされています。
中には発ガン性があったりするものも…
まとめ
プラスチックの設計、使用、再利用の方法を変える必要があります。
プラスチック汚染の危機から抜け出すために、単純にリサイクルしたり削減したりすることはできません。
私たちが今行動しなければ、
2050年までに海には魚よりも多くのプラスチックが存在する可能性があります。
まずは「知ること」が大切だと思います。
知ることで意識が変わり、意識が変わると行動が変わります。そんな人が一人でも増えると私はとっても嬉しいです。
私もまだまだ試行錯誤中!
一緒に考えませんか?